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ホルミシス療法の学術的証明

アメリカ・ミズリー大学の生命科学の教授トーマス・D・ラッキー博士は、アメリカNASA(航空宇宙局)より、宇宙へ行った飛行士は地上よりもはるかに大量の放射線を浴びているにも関わらず、健康状態を調べるバイラルデータが宇宙に行く前よりも良くなっているという結果が出たことを受け、宇宙における放射線の宇宙飛行士への影響についての調査を依頼されました。その後10年以上の歳月をかけた研究の結果、宇宙飛行士が浴びる地上の100倍もの線量の放射線は危険などころか、むしろ人体にとって有益であるという『ホルミシス』現象を米国保健物理学会誌『Health Physics』(1982年12月号)に発表しました。

Thomas D. Lucky

日本国内では、電力中央研究所の服部禎男博士を中心とする研究者により、ホルミシスには傷付いたDNAの修復機能向上メカニズムがあることが明らかになり、損傷されたDNAを修復し、異常細胞が残ることがないことが実験の結果証明されています。

1993年には、東北大学・東京大学・東邦大学・京都大学・大阪大学・広島大学・長崎大学・放射線医学総合研究所など14の研究機関によるプロジェクトが設立され、(1)老化抑制効果 (2)ガン抑制効果 (3)生体防御機構の活性化 (4)遺伝子損傷修復機構の活性化 (5)原爆被災者の疾学調査の5つのカテゴリーに、合わせて17の研究課題が設定され4年間のスケジュールでホルミシス効果についての検証が開始されています。

現在では様々な専門機関の実験を経て国内外で3000を超える研究論文により「低線量放射線の人体への有用性」が実証されています。

ホルミシスとは

ある物質が高濃度あるいは大量に用いられた場合には有害であるのに、低濃度あるいは微量に用いられれば逆に人体に対して有益な作用をもたらす現象を指す言葉です。低線量の放射線を使用することにより人体に有益な作用をもたらすものを『低放射線ホルミシス』ともいいます。

放射線は大量に浴びると放射線障害を起こすなど人体に害があり、過度の場合には死に至る場合がありますが、地球上には自然放射線が満ちあふれており、生物は微量の放射線を常に浴びています。そして、自然放射線の10倍から100倍程度の放射線を浴びると身体や健康に有益な作用があることがわかっています。

ホルミシスには

細胞の大部分を占める水分を電離させ一時的に大量の活性酸素を発生させることによって、体内の抗酸化システムのスイッチを入れて不要な活性酸素を打ち消してしまう効果があり、ビタミンCやビタミンEの摂取による抗酸化作用とはケタ違いの働きがあることが確認されています。

そして、今医療の現場への臨床的応用が始まっています。活性酸素抑制酵素の増加、細胞のDNA修復力の向上、免疫バランスの向上、がん抑制遺伝子p53の活性化、血液中の各種ホルモン分泌の増加、血中コレステロール値の減少、過酸化脂質の減少など、多様な効果をもたらす放射線ホルミシスは、西洋医学、東洋医学を含む統合医療の切り札として、現代医学の歴史に新しいページを開く「夢の治療法」となりつつあります。



ホルミシスの働き

1.体内酵素が増えます。

低線量放射線の刺激により、体内にある約3,000種類の酵素が活性化します。身体を酸化させる活性酸素を除去する抗酸化酵素『SOD』『GPⅹ』も飛躍的に増加することが確認されています。

2.細胞膜が元気になります。

細胞膜を硬化させ、透過性をなくし老化を早める過酸化脂質を減らして、細胞膜の透過性を良くすることが確認されています。細胞膜透過性が良くなると、細胞間の連絡がスムーズになります。

3.ホルモンが増えます。

体内にある約160種類のホルモンが活性化します。血糖値の恒常性を維持する『インスリン』が倍になり痛みを緩和し鎮痛作用のある『メチオエンケファリン』、やる気を引き起こす『アドレナリン』自律神経を整えて幸福感を呼び起こす『βエンドルフィン』の増加が認められました。

4.ガンが抑制されます。

低線量放射線により、各臓器の細胞内でガン抑制遺伝子 p53が活性化することが確認されました。ガン細胞の増殖が抑制され、DNAの損傷が修復され修復不可能な細胞はアポトーシス(自発的細胞死)へと導かれます。
さらに、宇宙旅行と同じ放射線を照射したネズミの実験では、照射9日後もガン抑制遺伝子p53の活性が続きました。

5.糖尿病や生活習慣病に有効。

低線量放射線の刺激作用によって、身体の防御機能が高まることが認められています。
糖尿病になりやすい体質のマウスに低線量放射線を照射すると、糖尿病発症の抑制が明らかに確認できました。
様々な生活習慣病にも同じような働きが期待できます。